実はLinkedInで私のタイムライン上で、アナログ人間・デジタル人間の話題が。
更に年配者がシステムを使えなくてキレると。

私としては、年配者の問題ではないと思っています。
なぜなら、比較的若い人たちの使えない人が多いから。
確かに感情を抑えられない(前頭葉の制御ができない)高齢者はキレやすいというけど、デジタルの申し子みたいなオイラ(1985年からインターネット–しかもDARPA時代から)使っているにもかかわらず、ありとあらゆるところに首を突っ込んでいてもブチギレるところがある。

さて、ここで二手に分かれるのが
流せるか(諦める)、流せないか(文句を言う)

そもそも、レストランで注文するのにQRコードを読み取って頼む方法がありますよね。
この前、Wired Cafeに入ったんですわ。

このUIがヒデ~ったらありゃしない。
コーヒーを2つ頼むのに、「2」を入力できず、一回ずつ確定しないといけない。

確かに「クリーム入り」「砂糖入り」「クリームと砂糖入り」「ブラック」ってのがある。
同じものを2つ頼むのに確定してから数字を入れる。
順番が間違っているって思うのもかなりあった。
メニューの流れが圧倒的に間違っている。

すかいらーく(ガスト)や大戸屋のメニューはよくできているのは専用端末があるからだ。

ガストのメニュー(英語版は間違えだらけw)

ケータイの大きさは人それぞれだ。
オレは未だに7~8年落ちの「初代」iPhone SEを使っている(エリカのお下がりで家族にはいいヤツを買い与えている)。
いい加減に変えろよ・・・いやいや、この大きさがいいんだわ–電池は3回か4回交換している

ケータイでやるのは千差万別だ
だったらQRコードを読み取る方式を採用しないことだ。
ガラケー(ガラホ–未だにメインの通話で持っている)だけだったらどうする?


日本はユーザを取り残しているんだよっていうのではなく、旧日本軍と同じメンタリティの靴に体を合わせろっていうアホな思想が未だに蔓延している。
この考えを持っている間、UIはクソのままでUXは最低。

アメリカがいいわけではない。
さらに、ネットラジオみたいに、放送局に合わせるために個別のアプリを入れろとか・・・これもクソみたいな発想。

もっと言えば、EVみたいに充電の端末が特許で、誰が覇者になるか決まるような競争でユーザの利便性を失われる状況である。

さて、ここで問題になるのは「特許」とかではなく、User Operability である。
これはユーザが製品やアプリの操作をし易さを意味していることである。
別名「ユーザビリティ」ともいう。

つまり「使いやすさ」である

私からしたら、Wired Cafeのメニューを作ったヤツらはかなりキツイ表現で悪いが縛り首、斬首、射殺レベルだと思っている。
Wired Cafeってどれくらいのメニュー商品があるの?

Wired Cafeの運営会社ってのはメジャーではないからそこまでカネを突っ込めないのかも知れない。

https://www.cafecompany.co.jp/brands/

そして大戸屋は、色々と内部事情があって経営陣との対立とMBOした会社がケンカしたのもある。
それが良い方向性に進んだのかも知れない。
私はいつも食べに行きたいとは思わないが(立地条件などや混雑の理由で)大戸屋はたまに訪れていた。

まぁまぁというよりも、かなり質が高いと思う

要するに、メニューを作っているとき、UXを無視したアホなデザイナーが多すぎるってことだ。
日本はすごく遅れているなって思うけど、実際そうでもない。
日本のいいところは「チップ制度」がないところだから、スタッフがきちんと対応してくれる。

だが、Wired Cafeだけは評価マイナス10000だった。

FCCJでも常々に問題になっているのが注文だ。
メンバーがテーブルでケータイから自分が食べたいものをスタッフを待たず(手を挙げず)に注文できたらだいぶ効率はよくなる。
私を中心にIT委員会でそれを検討しているのも確かである。
それをやることで、メンバーが自分の注文をスタッフに伝えることなく、厨房に発注をかけれることができるのだが、問題は年配者が多いFCCJで、これらの人たちはスタッフと会話をしたく(和む)呼び出しているのだ。

チーズバーガー@FCCJ

それを高齢者のせいだというのはお門違いだと思っている。
逆に私の息子の年齢だと、こんなもんなんだろうと流している。
それは、割り切っているのか、良いモノの経験値が少ないからなのか、どうでもいいことなのか。
ある程度、人生経験をすると戻れなくなるのは確かである。

「速度は3日でなれる」ってネットで流行った言葉がある。
遅さではない、速さだ。
しかし、ネットが遅く感じるとイライラしてしまう。

Wixでホムペを作っていて、「おそ!」って思うのがそれである。
この前、アクセスしたら改善されていた。
Notionがゴミ!って思ったのはレスポンスが悪いからである。
これもだいぶ改善されて驚いたが、しかし未だに使いづらいって思う節がある(権限の移譲)。

自分の中で「割り切れる(諦める)」こと、「我慢」すること、「改善して欲しい」こと、もっと使う人の身になって欲しいことってあると思う。

私の中では「色盲」の人たちへの対応だ。

今、北大にいる浅田さんが開発したiPhoneアプリをもっとみんな見て欲しい。
PDTの色盲に対してどう見えるかがわかる。
「色のシミュレーション」というアプリだ。
こういう人たちを取り残しているよねって。
SDGsってそういうところなんじゃないかって。

もちろんUIを考えている人たちは精一杯やっているのもわかっている。
予算の都合、メニューの更新、上からの圧力、色々とある。
しかしマジにWired Cafeは直感的に使えないよなって。

あっ、私はプリンタやコピー機のフロントパネルの設計もしていて、エンジニア側と営業側、そしてOEM側と議論したわ。
その議論がデザイナーには足らないんだよ。